お茶の説明を受け、茶菓子が配られます。これまた淡い色のほんのり甘い和菓子でした。
食べ方も自然と上品な物腰になりますね。
その後でお抹茶をいただくと、和菓子の味がより一層引き立つのです。
無知をさらけ出しますが、茶碗には正面があることも初めて知りました。まず茶碗の正面
が自分を向いて出てきます。いただくときは、茶碗の正面に口をつけることを遠慮し、
横にずらしてお抹茶をいただくのが作法とのこと。茶碗を回しているように見える仕草は、
じつは正面を外すためにしているのですね。
なんとも日本的心遣い。作法とは心遣いを表現したフォーマットと考えると、堅苦しいもの
ではないことがわかってきました。心があるからこそ、そのたち振る舞いが生まれる。
物事の表面しか見ないから堅苦しいと感じる。・・・と、そんなことをふと考える秋晴の呈茶でした。