愛別小中学校の生徒がやってきた
秋も深まってきた10月、愛別小中学校の生徒4名と引率の先生5名が課外授業のために 北の嵐山の淳工房へやってきました。
こんな体験授業は自分の小中学校のときになかったので、うらやましいなと思いつつ取材をさせていただきました。
淳工房さんはガラスで木グラスを代表とする食器や花器、雑貨など、さまざまなガラス製品を作成されている工房です。ガラスという材料でこのような小学生からできる体験メニューも用意されているとのことです。
ガラスの端材でつくる工芸品
ガラス工芸と言うとまっ先に細い棒を吹いてシャボン玉のようにふくらますアレを思い出してしまいます。ましてや熱かったり鋭くとがっていて危ないんじゃないかというイメージも持ってたりしました。
でも、今日ここで体験するガラス工芸は小さなガラスの端材を折ったり切ったりしてモザイクしていくものでした。もちろん、軍手もつけますし、安全面も配慮されていますので、上に書いたような心配は無用です。
色とりどりのさまざまな形の端材を透明なガラス板の上に配置します。大きさ、カタチ、色、場所のすべてを自由にデザインしてくださいというものです。これを最後に窯で焼き、きれいな板ガラスやアクセサリーができあがるわけです。
苦心の末にできた作品に満足の笑み
自分のデザイン画どおりにガラスカッターでガラスを切ったり。色や配置を変えてみたり。 そんな制作が始まると部屋に静寂が訪れます。子供たちは大人の顔つきに、先生は子供のような無邪気さに、でもそれぞれが真剣で楽しげな眼をしていました。
ガラスは、なかなか自分の想い描いたとおりにいうことをきいてくれません。配置してみてからでないと大きさもうまく決まらなかったりと、小さい手、大きい手が行ったり来たりします。
ガラスは、同じような色目のものでも材によっては焼き上がりの色に差が出たり、収縮するので、焼き上がりを想像するのが難しいと聞きました。
そんなガラスと格闘しながら、時間が過ぎてもがんばった。ようやく、ようやくできた自分の作品。やりきった笑顔をやっと見ることができました。自然に拍手が起こるってすごいことですよね。本当の意味での満足げな表情というのも久しぶりに見た気がしました。




※体験教室の詳細は淳工房(TEL:0166-53-8512)まで
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